奥州街道走り旅/仙台から宇都宮宿250キロ
2008 / 10 / 28 ( Tue )



月日(つきひ)は百代の過客にして、


行きかふ年もまた旅人なり。

舟の上に生涯をうかべ馬の口とらへて,


老を迎ふる者は、


日々旅にして旅を栖とす。

古人も多く旅に死せるあり。


予もいづれの年よりか、


片雲の風にさそはれて漂泊の思やまず、


海浜にさすらう。


漂白への思いが、僕の心にも栖としている。


止めることなく月日を重ねた時間が、ゆるゆると漂い、そして視線の彼方にある水平線(Horizon)消えて行くのみ。


人生とは無常である。

辿りつけない無限の地平線に、僕達が想像を超えた世界(ワールド)が広がる。

そこは時間の概念のない悠久として、心静かな世界かも知れない。

僕達は、あまりにも固定観念に囚われ、現実の世界に弄ばされる日々を過ごしてはいないだろうか。

気がつけば…夢は枯れ、夏草の青々しい匂の欠片もない。

冬空に映える枯草の如きに、寒風に吹きさらし。凍えるように震え、
積雪の重たさを知る。

そして、輪廻万象の道理に導かれるように、母なる大地に戻る。

生気もなく皺だらけの顔が、夢枕に現われたときに人生のあり方が問われる。

俳人・松尾芭蕉の心内は、同じ漂白への思いが充されているはず。
空の器に落ちる水滴は、最初は小さいものである。


意識から消えた時間が過ぎれば、器には水が満たされる。

そして、溢れ出した水が器を埋没させ底に落ちるように、視界から静かに消える。


僕達の心の中にあるこの器は、それほど大きな物ではない。

僕は、奥州道中の走り旅に出る。


11月1日 (土) 87.8 キロ


仙台城下 → 長町宿 5.1  
長町宿 → 中田宿 3.7  
中田宿 → 増田宿 2.9  
増田宿 → 岩沼宿 7.5  
岩沼宿 → 槻木宿 7.2  
槻木宿 → 船迫宿 6.3  
船迫宿 → 大河原宿 3.7  
大河原宿 → 金ケ瀬宿 3.2  
金ケ瀬宿 → 白石城下 6.9  
白石城下 → 斎川宿 5.5  
斎川宿 → 越河宿 5.6  
越河宿 → 貝田宿 2.0  
貝田宿 → 藤田宿 4.7  
藤田宿 → 桑折宿 4.2  
桑折宿 → 瀬上宿 6.3  
瀬上宿 → 福島宿 6.8  
福島宿 → 清水宿 6.2


11月2日 (日) 81.3キロ


清水宿 → 八丁目宿 5.8
八丁目宿 → 二本柳宿 6.3  
二本柳宿 → 二本松宿 3.5  
二本松宿 → 南杉田宿 3.5  
南杉田宿 → 本宮宿 4.9  
本宮宿 → 高倉宿 6.2  
高倉宿 → 日和田宿 3.9  
日和田宿 → 福原宿 4.2  
福原宿 → 郡山宿 2.8  
郡山宿 → 小原田宿 3.2  
小原田宿 → 日出山宿 1.8  
日出山宿 → 笹川宿 0.9  
笹川宿 → 須賀川宿 3.2  
須賀川宿 → 笠石宿 8.4  
笠石宿 → 久来石宿 6.3  
久来石宿 → 矢吹宿 1.5  
矢吹宿 → 中畑新田宿2.8  
中畑新田宿→ 大和久宿 1.2  
大和久宿 → 踏瀬宿 1.0  
踏瀬宿 → 太田川宿 2.5  
太田川宿 → 小田川宿 2.2  
小田川宿 → 根田宿 2.0
 
11月3日 (月祝) 81.6キロ


根田宿 → 白河宿 3.2
白河宿 → 白坂宿 4.2  
白坂宿 → 芦野宿 7.5  
芦野宿 → 越掘宿 12.3  
越掘宿 → 鍋掛宿 9.1  
鍋掛宿 → 大田原宿 0.9  
大田原宿 → 佐久山宿 12.0  
佐久山宿 → 喜連川宿 6.7  
喜連川宿 → 氏家宿 11.2  
氏家宿 → 白沢宿 7.9  
白沢宿 → 宇都宮宿 9.8
   

走行距離 250.7キロ

         

距離は、NHK番組“街道てくてく旅・奥州街道編”を参考にしてます。
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THE NORTH FACE ULTRA-TRAIL  TOUR DU MONT-BLANC2009
2008 / 10 / 26 ( Sun )


THE NORTH FACE

ULTRA-TRAIL

TOUR DU MONT-BLANC 2009



2009年に於ける僕の大きなレース・・・それがツールドモンブラン。

2008年は、ギリシャで開催されたスパルタスロンも無事に完走することができた。

大きなレースでしたが、終わってしまえば思ったよりも単純なコースです。

僕の思いだけが強くて、期待したものが大き過ぎた感もあります。

スパルタスロン・・・世界一過酷と評判であるウルトラマラソンでしたが、そのコースを走りきれば、想像していたよりも期待外。


もっと!もっと!過酷なレースを求めている僕が存在します。

人生は一度きりですから・・・。

しかし、こんなレースは日本にもあるかと言えば、NO!でしょう。

それには理由があります。つまり、海外レースの独特の雰囲気と神話と長い歴史を鑑みれば、素晴らしい大会であることが間違いありません。

約1週間ですが、海外の選手と同じ場所同じ時間を共有できたることは、僕にとって貴重であり重要なこと。

ただ、ひとつ問題もあります。

選手村であるホテルが、日本人だけ同じホテルに固まって収容されるのは問題です。

日本人だけが、同じホテルでは意味がありません。

世界の人々と交流を楽しむには、同じ選手村で時間を過ごすべきではないでしょうか?

さて、僕の2009年では経験済のスパルタスロンより、ツールドモンブランが大きな関心を抱いています。

初経験のレースが一番ワクワクするのは仕方ありません。






”ウルトラトレイル ツール・ド・モンブラン(UTMB)”とは、ご存知でしょうか? 
 ツールドモンブランは、シャモニーをスタート/ゴールとし、ヨーロッパアルプス最高峰モンブランを周回すし、走行距離163km、総標高差9400mという地球で最も過酷なレースと評価を得ているトレイルランニングレース。


毎年3,000人のランナーが参加するこのレースはフランス、イタリア、スイス3カ国に跨る163kmのコースを48時間以内に走破するヨーロッパを代表する国際レースです。

無論、日本では似たようなレースがありません。

それだけでも、僕には心動かされるレースでもあります。

憧れのアルプスを、この足で走りきるだけの鍛錬に邁進しょうと覚悟する。

しかし、その前に大きな問題が・・・。

まずは、抽選に当選しなければその先が進まない。

まずは、プレエントリーがその第一歩でしょう!

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スパルタスロン2008/夢と現実の狭間で・・・ 傲慢さと謙虚さ
2008 / 10 / 24 ( Fri )



人間には、“傲慢(ごうまん)”的な

瞬間がある。


傲慢(ごうまん)とは、高い自尊心を持ち他人より重要であり魅力的になりたいという欲望や賞賛を、それに値する者へ送ることの怠慢、過度の自己愛などを指す。




人間には“謙虚さ”的な

瞬間もある。


謙虚とは、自分の思いを伝えることを我慢することではなく、周りの人々への気配りや思いやりを踏まえながら、その時々に感じること、考えることを口にすること。

周囲の人々への配慮を忘れなければ、相手の話もますますよく聞くことができる。

今年のスパルタスロンは、昨年に比べて涼しい。

ご存知だと思いますが、2007年大会の完走率が3割程度。
2008年大会は何と5割台…その数字が大幅に増加した。

完走メダルが不足して、後日送られるらしい…と言った“ジョーク”もスパルタ界隈で話題となっている。

完走率が増加した原因は何か?
解答は、涼しくて走りやすかった。

これは、本当だろうか?正しい答えになっているのでしょうか?

今年のスパルタスロンを完走した僕達を、これで全てを理解したと思ってはいけないと助言をくれる人間がいる。

確かに完走率を見る限り、2007年大会は外気温度が35℃以上を超えて過酷である。

また、前述した通りに完走率も、かなり悪いものだった。

しかし、それは傲慢的な瞬間です。

スパルタスロンに限って言及すれば、僕は完走することに意義があると信じている。

暑さや寒さなどの如何なる条件下でも、Finishすること。

これほど素晴らしい達成感は,他には比べるすべを知らない。

例えば、2007年大会において上位を占めた男女有力選手が、2008年大会では不本意な結果で終わった選手も少なくない。


これは、何故か?

例えば、恵まれた条件の下であっても、必ずしも実力ある選手が上位を占めることはできないことを証明している。

これは傲慢的な解釈が、如何に無駄なことである。

それは気象条件とは関係が少なく、体調不良や故障など他の原因にあると思われる。

毎年開催される各々のスパルタスロンこそが、ベストであり全てである。

そして、Finisherになることが、最高の栄誉であり、例えようもない歓喜の瞬間を得ることができるのです。


完走することが、深い意義を持ち、その延長線上に時間(Time)を語ろう。

どんな条件下でも、距離246キロを36時間内で走り切るだけの肉体力と精神力を賛美しよう!!
そして、僕達は謙虚な態度で、アテネからスパルタまでの長くて楽しい物語を、
スパルタスロンを知らない人々に感動を持って語ることにしよう!

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スパルタスロン2008/夢と現実の狭間で・・・ TEGEA
2008 / 10 / 23 ( Thu )




Tegeaは、

牧歌的な平地に広がる

小さな村です。


日陰も無いほど大地は整地され、陽射しを遮る建物や樹木なども殆どない。

周囲は、岩石が露出した低い山々に囲まれ、車輛の往来が激しい幹線道路から数キロ程離れた大きなカプセルの中に閉じ込められたように静かな佇まいである。

テゲアは、アルゴスとスパルタの交通の要所を押さえ栄え、マンティネイア、そしてスパルタとの抗争を繰り返し、紀元前6世紀にスパルタが盟主たるペロポンネソス同盟に下ったポリスです。

例年に比べて今年は涼しく感じられが、それでもやはり暑い。
30℃以上の炎天下であれば、想像を絶するほど体力消耗だろう。

幾つかの小川を渡り、暑さを運ぶ微風が顔面を焼いていく。

レース後、ギリシャの強い紫外線で下唇がパクリと割れていた。

それも重症状で、渇ききった砂漠のように唇の皮膚が白色化して、今にもその破片が脱落しそうです。

唇の割れ目は深く、2ヵ所である。
割れ目からは溶岩のように赤色した血流の流れが垣間見られる。
唇を左右・上下に動かすと、傷口を広げる様に痛みが走る。

例えば、水をなどのドリンクを飲むときは水滴が染みて痛くて痛くて…これがなかなか辛い。

もちろん、予防対策は対応済です。
スタート前にUVカットのリップクリームを上下の唇に丁寧に塗りましたが、あまり効果が無い様です。それとも、多汗で流れ落ちたのかもしれません。

テゲアに至る道は、長閑な田園地帯を辿る道である。
徐々に陽射しが強くなり、今朝の白い息が出るほどの冷えこみが嘘のよう。

ここからチームメイトのヒロ児玉さんやファンタジスタさんと平走する機会が多くなります。

ここまで血尿に苦しむヒロ児玉さんに比べて、ファンタジスタさんはマイペースを維持し着実である。
その走りは、テンポよく一定の間隔にリズムを合わせ、力強いステップには感心させらる。

僕と言えば、相変わらず調子が良くない。
食欲も無く、とにかく身体が重い。

原因は、どうやらコースアウトしたことにあるらしい。
制限時間を取り戻すために必死の走りに、想定以外の体力を消耗している。
そしてこの暑さだ…かなり、閉口する。

そして心配していた胃の具合も減退気味。
エネルギー補給に努めるが、食欲が無い。

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スパルタスロン2008/夢と現実の狭間で・・・ NESTANI
2008 / 10 / 20 ( Mon )



記憶とは曖昧なもので、またその曖昧さが人間の本能かも知れない。

辛い思い出では風雪に耐える石のように、脆くも崩れ行く。

そして、微粒子までに削ぎ落とされて土に帰る。

楽しい思い出だけが、宝石のようにいつまでも輝きを止めない。

本人だけでなく、周りの人間さえ生きている限り、心の底で生き続ける。

僕のスパルタスロンも、曖昧な記憶の中で生き続ける。
意識に中に生まれた記憶が消去されるのは、最後の瞬間であろうか。

昨年のスパルタスロンでは、悔しい記憶だけが蓄積されて居たたまれない気持ちで帰国する。

突然に事故のように、あけなく終わってしまった。


そして、

2008年のスパルタスロンの

長い一日の始まる。


幹線から外れ、国道の下のトンネルを抜けて右折すれば、ほぼ直線的な舗装道路が続く。ほぼ平坦な道を進むとなると、かなり気分的に一番面白みの少ないステージである。

左手には岩場の露出が顕著な低山が連なり、右手には高速道路が同じように直線的に続き、
あるであろう田園風景を冷たく遮断する。

今まで感じた事のない閉塞感と圧迫感が、僕の頭の中を無秩序に展開される。

しばらく我慢の時間を過ごすと、コースは山裾に向けて左折する。
そしたらどうであろう…異様な大きな岩が現われる。

それは、映画のワンシーン“未知との遭遇”にあるような円錐形の怪奇な一枚岩で、山の頂に荘厳に鎮座している。

異様なその情景に、しばし見惚れてしまう。

僕には、まさに屏風のように映る。何か神聖な岩なのかも知れない。

見上げるようにそそりたつ岩肌が、圧倒的な存在感を人々の心に与える。



岩までは、標高450mというからそれほどの高さではないのだが、道のりは険しい。

日本であれば、恐らく締縄が掛けられる筈だ。

この屏風のような岩に見守られたネスタニは、落ち着いた静かな街である。

急坂を上って涸れたような小さな壁が次々に現われて、迷路の如くに道を塞ぐ。
わずかにつづら折りの坂を一気に下ると、目の前に大きな広場が現われる。


ギリシャ文字に刻まれた石柱の無数のお墓が、途絶えることなくネスタニの街外れに
歴史を刻んでいる。


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走る意味・・・空白であること。
2008 / 10 / 20 ( Mon )
走ってるときは、色々なことを考えたりしてるようで、あまり考えていない。

僕の頭の中は、思考が分散して一つの結論も得ることもない。

でも、考えてないかというとこれが考えてる。

集中して一つのものを存在させようとも感じでもない。

そんなことを気にしながら走ってるうちに、ただ走ることに意識が集中していく。
頭の中を混乱させた全部が、走るという行為中で消滅していく。



遠い昔、思い出すことができないほどに覚醒した日々を過ごしていた。

空白を獲得することもできず、日々を混乱と無秩序が僕の精神を占めていた。
仕事にも家庭にも、あらゆる問題を含んでいた。

極限の精神世界の中で悶絶する日々。

僕は、余裕とは空白を獲得してはじめて達成されると信じている。

これほどまでに、人間の生活では“空白”を得ること難しい。

そして、僕も今も同じく難しいことには変わりない。

僕は走りながら、空白の中を走っている。

欲とは人間の精神構造を混乱させ、日々のあらゆるものに執着心に注がれる。
僕は、そんな時間を過ごしたくない。

空白になれる瞬間とは、ただ夢中に走ること。真空のであること、つまり何も無い空間に漂う精神にあること。


最近、好きな作家である村上春樹氏の書籍“走ることについて語るときに僕の語ること」”を、店頭にて立ち読みした。

時間を忘れさせるほど心深く刻まれた“空白”を記述された、言葉に出会えた。
僕と同じ思考するひとりの人間の存在を知ったのだ。


 

僕は走りながら、ただ走っている。
僕は原則的には空白の中を走っている。
逆の言い方をすれば、空白を獲得するために走っている、ということかもしれない。
そのような空白の中にも、その時々の考えが自然に潜り込んでくる。

当然のことだ。人間の心の中には真の空白など存在し得ないのだから。
人間の精神は真空を抱え込めるほど強くないし、また一貫してもいない。

とはいえ、走っている僕の精神の中に入り込んでいるそのような考え(想念)は、あくまで空白の従属物に過ぎない。それは内容ではなく、空白性を軸にして成り立っている考えなのだ。

 走っているときに頭に浮かぶ考えは、空の雲に似ている。いろんなかたちの、いろんな大きさの雲。それらはやってきて、過ぎ去っていく。でも空はあくまで空のままだ。雲はただの過客(ゲスト)に過ぎない。

それは通り過ぎて消えていくものだ。そして空だけが残る。空とは、存在すると同時に存在しないものだ。

実体であると同時に実態ではないものだ。僕らはそのような茫漠とした容物(いれもの)の存在する様子を、ただあるがままに受け入れ、飲み込んでいくしかない。

 誰かに故のない(と少なくとも僕には思える)非難を受けたとき、あるいは当然受け入れてもらえると期待していた誰かに受け入れてもらえなかったようなとき、僕はいつもより少しだけ長い距離を走ることにしている。

いつもより長い距離を走ることによって、そのぶん自分を肉体的に消耗させる。そして自分が能力に限りのある、弱い人間だということをあらためて認識する。

いちばんそこの部分でフィジカルに認識する。そしていつもより長い距離を走ったぶん、結果的には自分の肉体を、ほんのわずかではあるけれど強化したことになる。腹が立ったらそのぶん自分にあたればいい。悔しい思いをしたらそのぶん自分を磨けばいい。



変な話だけど最後のころには肉体的な苦痛だけではなく、自分が誰であるとか、今何をしているだとか、そんなことさえ念頭からおおむね消えてしまっていた。それはとてもおかしな気持ちであるはずなのだが、僕はそのおかしさをおかしさとして感じることさえできなくなっていた。

そこでは、走るという行為がほとんど形而上的な領域にまで達していた。行為がまずそこにあり、それに付随するように僕の存在がある。我走る、故に我あり。

ウルトラ・マラソンの体験が僕にもたらした様々なものごとの中で、もっとも重要な意味を持ったのは、肉体的なものではなく、精神的なものだった。もたらされたのはある種の精神的虚脱感だった。


 タイムは問題ではない。今となっては、どれだけ努力したところで、おそらく昔と同じような走り方はできないだろう。

その事実を進んで受け入れようと思う。あまり愉快なこととは言いがたいが、それが年を取るということなのだ。

僕に役目があるのと同じくらい。時間にも役目がある。そして時間は僕なんかよりはずっと忠実に、ずっと的確に、その職務をこなしている。

なにしろ時間は、時間というものが発生したときから(いったいいつなのだろう?)、いっときも休むことなく前に進み続けてきたのだから。そして若死をまぬがれた人間には、その特典として確実に老いていくというありがたい権利が与えられる。

肉体の減衰という栄誉が待っている。その事実を受容し、それに慣れなくてはならない。

 大事なのは時間と競争することではない。どれくらいの充足感を持って42キロを走り終えれるか、どれくらい自分自身を楽しむことができるか、おそらくそれが、これから先より大きな意味をもってくることになるだろう。


数字に表れないものを僕は愉しみ、評価していくことになるだろう。そしてこれまでとは少し違った成り立ちの誇りを模索していくことになるだろう。


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スパルタスロン報告会そして、新たな誓い
2008 / 10 / 19 ( Sun )




昨日は,TEAM THE HORIZON スパルタスロン報告会に参加しました。

最後の挨拶では、

完走した時のあの感動が蘇り、不覚にも感極まったスピーチとなってしまった。(泣)

Teammateやsupporterの皆さん!!

ほんとうにありがとうございます。

Finisherとして、スパルタのレオニダス像前に立てたのも応援があるからです。

そして、来年以降の新たな目標を心に誓った。



※2009年の目標とは




1.2009さくら道国際ネイチャーラン

 (選考レース)



http://shirotori.gujo.to/sakurainr/HP/sakurainr1.htm

コース:愛知県名古屋市〜岐阜県郡上市〜富山県〜金沢市

太平洋と日本海を桜のトンネルで結ぼうとした故・佐藤良二氏の遺志を受け継ぐ目的で、ボランティアにより立ち上がった大会。

愛知県名古屋市(名古屋城)〜石川県金沢市(兼六園)までの全長250kmの道のりを36時間以内で駆け抜けるウルトラマラソン。





2.The North Face Ultra-Trail Tour du

Mont-Blanc(出場資格取得済)


http://www.ultratrailmb.com/accueil.php

The North Face Ultra-Trail Tour du Mont-Blanc(UTMB)」というウルトラトレイル(山岳マラソン)で、ヨーロッパ最大のイベント。

フランス、イタリア、スイスの3カ国にまたがるトレイルコース「ツール・ド・モンブラン」163kmを走るトレイルランニングレース。
2008年で第6回を迎えた。

UTMB/163km高低差のべ8,900m。制限時間46時間

これは毎年8月の最終金曜日から日曜日の3日間に行われるイベントです。




3.スパルタスロン


http://www.spartathlon.gr/main.html

 毎年9月下旬に、過酷ともいえる超長距離マラソンがギリシャで開催されます。

その名は、スパルタスロン。

約250キロの距離を一昼夜かけて走り抜けるマラソンは1983年から毎年開かれるようになり、1986年からは日本人も参加し始めました。

その数は年を追うごとに増えています。

 沿道には応援する人々がたくさん。

いまではすっかり9月のギリシャの風物詩となりました。詳しくはギリシャ観光局のサイトをご覧ください。

 このスパルタスロンという名前を聞いて、アテネと並ぶ古代ギリシャの都市国家、スパルタを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

そう、このマラソンの起源は古代ギリシャが栄えていた紀元前5世紀。

歴史家のヘロドトスはその著書「歴史」の中で、「アケメネス朝ペルシャと戦ったペルシャ戦争の際、スパルタの伝令、フィディピデスが、援軍を求めるためにスパルタまで走り、往復約500キロの距離をわずか36時間で駆け抜けた」と記しました。


 長い間、フィディビデスの偉業は人々の間で語り継がれる伝説にとどまっていたのです。


 ヘロドトスの記述は単なる伝説なのか、それともフィディビデスの偉業は真実なのか。

 1982年、英国空軍中佐ジョン・フォーデンはある計画を思い立ちます。

フィディピデスの辿ったルートを忠実に走り、36時間以内にスパルタのレオニダス王の銅像前に到着できるのか否か、自らの肉体で挑戦するという計画です。


 ランナーとしても定評があったフォーデンは、見事にこの無謀ともいえる賭けに成功しました。

ヘロトドスの叙述には誤りはなく、伝令のフィディピデスが託された使命を果たしていたことを実証したのです。

 こうして、翌1983年から、フィディピデスのなしえた奇跡を自らも実践しようと世界中からウルトラランナーが集結し、スパルタスロンが始まりました。

紀元前5世紀から21世紀へ。約2500年の時を超えて甦ったスパルタスロン、なんと壮大なイベントなのでしょう!


 スパルタスロンの完走率はわずか30〜40%。

マラソン大会としては異例の低さです。

肉体を鍛え、強靱な精神力の持ち主でなければゴールに到着することはできませんが、沿道で超人的能力を持つランナーを応援するのは誰でもできます。

今年の開催日、9月26日、27日も、アテネからスパルタまでのルートはサポーターや観光客たちで大いに盛り上がることでしょう。


 あのギリシャの夏を堪能すれば、古代ギリシャで繰り広げられたフィディビデスの奇跡を感じることができるかもしれませんね!?

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スパルタスロン2008/夢と現実の狭間で・・・ LYRKIAから NESTANIまで
2008 / 10 / 18 ( Sat )



LYRKIAから


NESTANIまで…・23.5キロ。





スパルタスロン最大の難関であるサンガス山(標高1200M)を越えて、
一気に下ればNESTANIである。

ロスタイムを少しでも削減するには、必死で走るしかない。

もちろん、残存する体力を消耗させていく。



◇◆◇◆◇◆◇◆怒涛の履歴!◇◆◇◆◇◆◇◆




CP35(124キロ:制限時間23:00)


※ANCIENT NEMEA

 22:36通過→△24分
 

CP37(129.6キロ:制限時間00:00)


 00:50通過→▲50分


CP38(133キロ:制限時間00:30)


 01:25通過→▲45分


CP39(136キロ:制限時間01:10)


 01:46通過→▲31分


CP40(140.2キロ:制限時間01:50)


 02:20通過→▲30分


CP41(143.4キロ:制限時間02:15)


 02:30通過→▲15分


CP42(146.0キロ:制限時間02:40)


 02:40通過→0分


CP43(148.5キロ:制限時間03:00)


※LYRKEIA

 02:59通過→△1分


CP52(172キロ:制限時間07:30)


※NESTANI

 06:53通過→△37分



CP47(159.3キロ:制限時間05:10)The Sangas Mountain Basecamp
から下界を眺めると、高速道路の外灯が晧晧と照らされている。

まるでドラゴンが、サンガス山を巻きついているよに、大きなカーブが
幾重にもある。

頭上にあるサンガス山頂を、ヘッドランプのライトが紐のように結ばれている。
ゆらゆらと揺れながら、選手の列が一筋に上を目指している。

天空には、満天の星屑が輝く。

それは天国を登る階段のように、選手の靴音が静寂を破る。

登山道は、大きな石ころがゴロゴロしていて、登り難い。

浮石に脚を取られて、顛倒する選手も少なくない。

一番危険なエリアは、闇に落ちこんだ崖のような急斜面が続く。
奈落の底に落ちるような錯覚から、その恐怖が選手の心を占めていく。

得体の知れない者を掴むような恐怖心が、さらに増幅させる。

僕の個人的な印象では、それほど恐怖感を得ることは無い。

常々、トレイルランニングに習慣としているので、余り違和感は無い。

ここまで疲労しきった筈の、筋肉ではるがサンガス山の登りに使う筋肉は、平地を走る時に使う筋肉とは違う。

トレイルランナーにとっては、初心者コースと思える。

積極的に登りを攻めれば、先を進む選手をひとりひとりを追い抜いく。

思ったよりも元気な脚に、驚いてしまう。

山頂近くに迫れば、両手の掴める程の星の輝きがますます増す。

ギリシャ特有の気候により、樹木は少なく大きな大理石が登山道を塞ぐ。

捻挫を恐れる余り、選手の脚は慎重になる。

背丈の低い植物が群生している。滑り落ちないように、手で掴み足場を確保しながら登る選手も少なくない。

登山道の脇には、選手を誘導するペンライトが、紐にぶら下がり無数に山頂まで延々と続く。

岩と岩を結んだロープが、激しく揺れる。そんな危険な場所が、多く点在している。



CP47(159.3キロ)Mountain BaseからCP48(161.6キロ)SANGAS Mountain Topまで2.3キロ。

標高は1160mを一気に駆け上がれば、思ったより簡単に到達した。
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スパルタスロン報告会一部訂正のお知らせ
2008 / 10 / 17 ( Fri )




スパルタスロン報告会一部訂正の

お知らせ



今回は、ゆっくりと長い時間を使って食べることに集中します。もちろん飲むことに集中してもOK!!

会場には、午前11時から食事等はできることになっています。

報告会は11:30からスタート!!

早めに出席して、ゆっくりとした時間の中で食べて飲んで・・・・楽しみましょう♪

十分にお腹を空かしてから、ご出席してくださいね!!

なお、先にご案内しました皇居グルグル&入浴はありません。自主錬でお願い申し上げます。

さて、料金の件で下記の通りに訂正致します。



日時:2008年10月18日(土)11:00より
報告会は、11:30よりスタート。

参加費:2726円(オーダー式中華80種類食べ放題・時間無制限サービス)税込

 なお、お酒を飲む人は別途徴収します。+1590円税込

会場:東方一角 新宿御苑

 〒160-0022東京都新宿区新宿1-3-8YKB新宿御苑B1
 ?03-6380-6558

  

アクセス:地下鉄丸の内線新宿御苑駅 2番出口 徒歩1分

備考:スパルタスロン2007・2008にFinisherは、必ず下記のグッズを携行してください。
? 完走メダル
? タテ
? ゼッケン
全員で記念撮影いたします。よろしくです。
以上



なお、御出席者の確認をさせていただきます。

出席ご希望の方は、コメントお願い致しますね♪


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スパルタスロン2008報告会ご案内
2008 / 10 / 16 ( Thu )
20081016170331




ΣΠΑΡΤΑΘΛΟΝ’08

Debriefing session

on Spartathlon 2008



スパルタスロン報告会のご案内



夢を叶えた者。夢に終わった者。

夢の先にあるギリシャ・SPARTATHLONスパルタスロン。

それぞれの思いを、この報告会で一気に爆発させましょう。

今回の会場は、中華料理。リーズナブルでそして食べ放題。時間を気にしないでもOKなのでお喋りし放題!

料理は、海老のチリ、酢豚、小籠包、チャーハンなど中華80種類が食べ放題。注文を受けてからはじめて作りはじめるので、いつも出来たてが味わえます。

料理も美味しく、話題も上手い!!

キーワードは、スパルタスロン。同じ話題を共有できた皆さんと、お会いできることを楽しみにしております。
では、スパルタスロン報告会の詳細を、下記の通りにご案内申し上げます。





日時:2008年10月18日(土)11:30より

参加費:3000円(オーダー式中華80種類食べ放題・時間無制限サービス)

飲み放題を設定します +1980円

会場:東方一角 新宿御苑

 〒160-0022東京都新宿区新宿1-3-8YKB新宿御苑B1
 03-6380-6558
 
http://r.gnavi.co.jp/a161504/

アクセス:地下鉄丸の内線新宿御苑駅 2番出口 徒歩1分

以上



なお、御出席者の確認をさせていただきます。
出席ご希望の方は、コメントお願い致しますね♪
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